BOATRACE 浜名湖

レース展望

荻野滋夫のレース展望

BOAT RACE浜名湖がある湖西市新居町がJLCアナウンサー・荻野滋夫のふるさと。
幼いころから感じていたレーサーへの憧れが、ボートレースへの情熱の源です。
選手の近況成績やリズムだけでなく、個性や人柄を交えてお送りする『シリーズのプロローグ』は情報多彩で情緒満点。レースイメージの翼を広げるためのお供にどうぞ。

  • 画像:田頭実
    3257
    田頭実
    /福岡
  • 画像:菅章哉
    4571
    菅章哉
    /徳島
  • 画像:渡邊伸太郎
    3284
    渡邊伸太郎
    /佐賀

現在4節連続優勝中の田頭実が大本命!

「日本モーターボート選手会会長杯」は6月15日(金)から18日(月)までの4日間開催。特徴のあるツワモノが多数参戦するシリーズは、田頭実選手を筆頭に菅章哉・渡邊伸太郎の2選手が加わった3トップが中軸。優勝戦線を彩ることになるでしょう。

なかでも田頭実選手は、今年V5と絶好調。徳山(3月)・若松(5月ゴールデンウイーク)・福岡(5月)・宮島(5月)・若松(6月8日)と、なんと現在4節連続優勝中です。過去浜名湖は優勝歴こそありませんが、近況の圧倒的な強さは信頼◎。ダントツの優勝候補筆頭です。
積極的なコース取りはデータにも…。前述のゴールデンウイーク戦以来の38走を整理すると、1コースと2コースが16回、3コースは6回とすべてスロー起こし。相手に関係なく自分のコースを当たり前のように奪取してきます。さらにゼロ台スタートは38走中、16回と誰もついていけない領域に達しています。
絶対的なイン水域の牙城を城き、ライバルを退けるシーンが見えるようです。

菅章哉選手は来期(7月~)A2落ちが決まっていますが、一方で優勝は今年3回。ここ一番の勝負どころを外しません。鳴門(1月)・若松(3月)で優勝した後、やや足踏み。しかし、直前の津ルーキーシリーズは、優勝戦3号艇で4コースからまくり差しての栄冠奪取。勢いが復活しています。5.87の来期適用勝率は度外視して舟券作戦に臨むべきでしょう。『意外性の男』に予断は禁物です。

さらに、昨年マスターズリーグを含めV3とした渡邊伸太郎選手にも注目したいもの。今年はまだ優勝歴はありませんが、昨年11月からの来期適用勝率6.50と実力は不動です。コース取りから自分のスタイルを貫く男気は信頼の◎。浜名湖は過去V3と得意にしているだけに期待がもてます。

そのほか…
攻撃力光るレーススタイルは終始一貫。妥協なき1着奪取の意気込みに視線が集まる東本勝利選手
来期適用勝率が6.43。近況、的確なエンジン出しによって成績を一気に上げている藤生雄人選手
整備や調整の理論はもとより、レースセンスが抜群。さりげなく勝利への最短距離にいる永田啓二選手
田頭選手ほどではないものの、コース取りは果敢。人をみない独立独歩の動きが頼りになる中岡正彦選手など、多士済々です。

6月15日(金)から18日(月)まで開催のショートシリーズ「日本モーターボート選手会会長杯」にどうぞご期待ください。