BOATRACE 浜名湖

レース展望

荻野滋夫のレース展望

BOAT RACE浜名湖がある湖西市新居町がJLCアナウンサー・荻野滋夫のふるさと。
幼いころから感じていたレーサーへの憧れが、ボートレースへの情熱の源です。
選手の近況成績やリズムだけでなく、個性や人柄を交えてお送りする『シリーズのプロローグ』は情報多彩で情緒満点。レースイメージの翼を広げるためのお供にどうぞ。

  • 画像:横澤剛治
    3956
    横澤剛治
    /静岡
  • 画像:船岡洋一郎
    4398
    船岡洋一郎
    /広島
  • 画像:飯山泰
    3940
    飯山泰
    /東京

しぶとい中堅どころが勢ぞろい!

『BTS富士おやま』はその名のとおり富士山の麓にあり、眼前の雄大な景色は一見に値します。その3周年を記念して開催されるのが『BTS富士おやま3周年記念』。3月30日(金)~4月3日(火)までの開催です。
このシリーズはしぶとい中堅どころが勢ぞろいしており、内容の濃い戦いが期待できます。

優勝候補筆頭は横澤剛治。昨年11月以降の勝率は6.16とやや低調ですが、それでもV11としている浜名湖なら活躍必至です。風や気温の変化が激しい春の浜名湖でこそ、持ち前の調整力を発揮。主役を演じ切るでしょう。

これに次ぐのが、近況勝率6.91としている船岡洋一郎です。1着率35.3%というデータや71.6%という3連対率は舟券作戦の大きなバックグラウンドに…。硬軟織り交ぜた戦法が特徴で、とりわけレースの流れに沿った瞬時の判断力が魅力。だからこそ取りこぼしが少ないといえます。2月の住之江に続く今年2回目の優勝の可能性は小さくありません。

また、思い切りがよく迫力ある戦いぶりが人気の飯山泰も参戦。昨年は下関・とこなめ・徳山で優勝。存在感を示しました。今年はまだ優勝こそありませんが、白星を3つ挙げたGⅠ関東地区選手権(2月江戸川)では3連対率77.8%をマーク。自力で勝ることは間違いありません。

この上位3者を追うメンバーは多数ながら、濱崎直矢を挙げないわけにはいきません。近況6.85の勝利を誇り、浜名湖V3としているからです。元来、船岡洋一郎と走り方が共通する部分が多いレーサーですが、積極性の面でやや課題がありました。しかし経験を積む中で、行くべき時と柔軟に対応すべきタイミングが実戦で合致。勝ち味が早くなりました。さりげなく連に絡み続け、ベスト6入りとなる光景が想像できます。

そのほか…
現在A2ながら近況勝率6.35。粘り強さなら誰にも負けない愛知の宮下元胤。
51歳の今もレースは堅朗。1月の戸田マスターズリーグを制している山崎義明。
浜名湖は2000年のボートレースクラシックで優勝実績。ペラ巧者の矢後剛。
人柄円満で常に一生懸命。オカでも水面でも出し惜しみしないのが魅力の松田憲幸。
今年1月の多摩川正月レースで2コースから差して優勝。浜名湖でさらにステージアップを図る深水慎一郎…など多士済々です。

3月30日(金)~4月3日(火)までの開催の『BTS富士おやま3周年記念』にどうぞご期待ください。