BOATRACE 浜名湖

レース展望

荻野滋夫のレース展望

BOAT RACE浜名湖がある湖西市新居町がJLCアナウンサー・荻野滋夫のふるさと。
幼いころから感じていたレーサーへの憧れが、ボートレースへの情熱の源です。
選手の近況成績やリズムだけでなく、個性や人柄を交えてお送りする『シリーズのプロローグ』は情報多彩で情緒満点。レースイメージの翼を広げるためのお供にどうぞ。

  • 画像:寺田千恵
    3435
    寺田千恵
    /岡山
  • 画像:長嶋万記
    4190
    長嶋万記
    /静岡
  • 画像:原田佑実
    4372
    原田佑実
    /大阪

実力ある女流レーサー勢ぞろい!見どころ満載のシリーズ!

2014度よりG3競走にグレードアップされた「オールレディース」は「レディースチャンピオン」への登竜門。
前年6月~当年5月までの優勝者には優先出場権が与えられます。

「G3オールレディース HamaZoカップ」は、6月30日(木)から7月5日(火)までの開催。つまり、来年の「レディースチャンピオン」への出場権(2023年8月)がかかるシリーズです。

実に多彩な顔触れとなりましたが、大切なことは「変わらぬ個性」への注目と「変化の兆し」の察知。その点で光るメンバーをピックアップします。

シリーズリーダー候補筆頭は寺田千恵選手。デビュー期を含め5期目にはA級に昇格。産休によるB2を除けば一度もB級陥落を経験していません。来期を含めA1は38期連続。圧倒的な実力を誇ります。2007年と2010年のG1レディースチャンピオンは言うに及ばず、女子レーサーとしてSG優勝戦1号艇(結果5着)となった最初のレーサー。遠藤エミ選手のSG優勝の糸口をつくったといっても過言ではありません。その安定感は信頼に値します。

もう一人は長嶋万記選手。7月からの新期勝率も6.37と堅調です。イン水域だけでなくセンター・アウト戦で強いのはスタート力があるから。スタート順の平均は2.7です。
そして、各コース別の3連対率は…
1コース82.3%、2コース68.8%、3コース76.2%、4コース74.5%、5コース53.7%、6コース35.4%。
舟券作戦に欠かせない存在です。

期待される選手は枚挙にいとまがありませんが、完全復活の予感がする原田佑実選手の変化に注目。昨年11月から今年4月までの2022年後期適用勝率が6.39と寺田千恵選手の7.03に次ぐ数値です。自在で展開を読み切ったかのような旋回を駆使するだけに混戦が予想されればされるほど押さえておきたいものです。

そのほか…
浜名湖は2020年のクイーンズクライマックスシリーズ戦で優勝。独自の調整技術と乗艇テクニックを駆使する海野ゆかり選手

来期、10期ぶりのA1復帰が決定。しぶとく粘り、連に絡む競走で結果を残している山下友貴選手

来期A2も、ポテンシャルは秀逸。4コースの1着率が18%あまりあるところにテクニックが表れている三浦永理選手など多彩です。

6月30日(木)開幕の「G3オールレディース HamaZoカップ」にどうぞご期待ください。
(データは6月16日時点)